【城 跡 名】モアシパケチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字荷負17-1
【形 態】丘先式
【主な遺構】空壕:孤状1条
【訪 城 記】
スケレペチャシからさらに東に進むと左側の台地上にある荷負本村の方へ登っていく道があるのですが、この台地上の先端部がモアシパケチャシのようです。台地上に登ってみましたが、それらしきところがあったものの、草が伸びていて先に進めません。仕方ないので再び下の道路まで戻ると牧草地があり、その後ろ側が台地になっていますので、どうやらこの辺りがモアシパケチャシのように思われました。ただどうにも場所を特定できませんでしたので、取りあえずそれらしきところの遠景を撮って次に進みました。

【城 跡 名】ウンチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字荷負
【形 態】面崖式
【主な遺構】空壕:直状1条
【訪 城 記】
モアシパケチャシのある荷負本村の対岸にあるといわれているのがウンチャシです。対岸にある連山のどこかにどこかにウンチャシがあったといわれますが、特定されていないようです。
ウンチャシには伝承があって、昔、沙流川の上流から十勝のトパットミ(野盗)がやってきて村を荒らし、ニオイのチャシにも火矢が打ち込まれて燃え始めた、そこでニオイチャシの神アペクンチ(火の神)がウンチャシの神ぺークンチ(水の神)に助けを求めると豪雨となってニオイチャシの火事は消えてしまった、という話があります。
場所が特定できないということなので、遠景を撮って次に進みました。

【城 跡 名】トウラシチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字貫気別214-7
【形 態】丘先式
【主な遺構】空壕:孤状1条
【訪 城 記】
ニオイチャシをあとにすると、貫気別集落まで行って右に曲がり、額平川の支流貫気別川の北岸を併走する道を進みます。しばらくすると右側の貫気別川対岸から道路方向に伸びてくる尾根がありました。これがトウラシチャシです。丁度、真下を通る貫気別川を見張る上でも絶好の位置です。
よく見ると台地上に段のようなものが見えます。『日本城郭大系』によると尾根の基部に長さ11m、幅4m、深さ70cmほどの壕が一条あり、そこから尾根の先端部分にかけて二ヶ所急斜面があるので三段に見えるとありますが、私が見た段のようなものはこの二ヶ所あるという急斜面の一つなのでしょう。
いかにも登ってみたいという気持ちを起こさせるチャシでしたけど、もう時間もないのでどんどん次に進むことにしました(^^;)



【城 跡 名】エサンピラチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字荷負17-1
【形 態】丘先式
【主な遺構】空壕:直状1条
【訪 城 記】
トウラシチャシから再び貫気別集落まで戻って右折し、今度は額平川南岸を併走する道路を進みます。2kmほど進むと右から登る舌状台地を分断するように道路が通っているところがあります。この左側の先端部がエサンピラチャシです。
このチャシはちょうど額平川が大きく蛇行している部分、いわゆるモイ地形の部分に位置しており、鮭漁に関係することを想像させます。まあ、一見するとただの雑木林ですが(^^;)


【城 跡 名】トウナイチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字芽生3-4
【形 態】丘先式
【主な遺構】空壕:直状 基部に2条、先端に1条
【訪 城 記】
トウナイチャシはエサンピラチャシの東2.5kmほどの所に位置しています。エサンピラチャシからさらに東に走ると左側の額平川の方に進む道が伸びています。ここを進み、坂道を降りると民家の左側奥の方にチャシらしき地形が見えてきましたので、これがトウナイチャシだと判断しました。
『日本城郭大系』によるとこのトウナイチャシは、台地の基部に二条の、先端部に一条の壕があり、いずれも5~6mほどの長さで深さ50cmほどだそうです。長さはまちまちで基部の方から4m、1.5m、2mだそうです。また台地の基部のくびれた部分を利用してチャシを形成しているため、逆三角形の形をしているようです。
民家の前を通らねばチャシに近づけないようでしたので、遠景だけ写真におさめて次に進みました。

【城 跡 名】ロクンテェトウチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字幌茂志96-2地先
【形 態】面崖式
【主な遺構】空壕:1条?
【訪 城 記】
しばらく沙流川支流・額平川流域のチャシを回ったが、トウナイチャシのあと荷負集落まで戻り、再び沙流川沿いに237号線を北上しました。荷負集落から6kmほど進むと幌茂志橋があり、この対岸の段丘上がロクンテェトウチャシのようです。現在は道路が通り、チャシの先端が分断されてしまっています。また1条あったらしい壕も耕作のため今は不明のようです。
取りあえず、対岸から写真を撮ったり、近くの道を通ったりしましたが、よくわからないので次に進みました。

【城 跡 名】オウコツナイチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字振内町133-2
【形 態】面崖式
【主な遺構】?
【訪 城 記】
オウコツナイチャシはロクンテェトウチャシの東2kmほどの所に位置しています。その先の振内から沙流川を渡りその南岸を進むとチャシのあるところまで行けるようですが、もう日が暮れかかってきましたし、そんなぐるっと回っている余裕もなかったので、やむを得ず対岸から遠景を写真に納めるに留まりました。
ここもロクンテェトウチャシのように背後を道路が通り、チャシ部分も耕作によって壕は不明になっているようです。

【城 跡 名】フレナイチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日・2011年11月3日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字振内
【形 態】?
【主な遺構】?
【訪 城 記】
このフレナイチャシは1980年発行の『北海道のチャシ』(北海道教育庁社会教育部文化課/編)の「北海道内チャシ跡一覧表」にも1990年発行の『北海道チャシ学会研究報告5』の「北海道におけるチャシ跡遺跡一覧表」にも載っていませんので、それ以降に発見されたものなのかもしれませんが、「沙流川歴史館」でいただいた平取町の遺跡地図では沙流川南岸にある振内中学校の裏にあるすずらん福祉園の裏山あたりのようでしたので、とりあえずすずらん福祉園まで行ってみました。
確かにその裏山にチャシらしき地形を発見しましたが、時間もなかったので確認せず遠景写真だけ撮って次に進みました。(2001/10/14)

この日も、道の駅とチャシの旅に行ってきました。夕張から日高の道の駅に寄ったあと、南下して平取町北部のチャシ3つほど探索してみました。イワチシチャシ・オタリオマップチャシを探索したあと、フレナイチャシに向かいました。
ここは以前来た時にそれらしい台地を見つけましたが、時間がないので遠景だけ撮って通過した所でした。今回行ってみると、台地上にのぼる道があったので行ってみると、広い畑?になっていました。畑の端の方に壕がないかと歩いてみましたが、なんとなく窪んでいる所は2か所ほどみつけましたが、結局よくわかりませんでした。
先日、平取町の沙流川歴史館で手に入れた「沙流川流域のチャシ跡」という冊子に載っている写真を見ると、私が探索したところと同じ辺りの写真が載っていましたので、場所は間違っていなかったようです。(2011/11/3)



【城 跡 名】オタリオマップチャシ
【訪 城 日】2001年10月14日・2011年11月3日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字岩知志17-6
【形 態】丘先式
【主な遺構】空壕:弧状1条
【訪 城 記】
オタリオマップチャシはフレナイチャシの東4kmほどの所に位置し、沙流川とその支流オタリオマップ川の合流地点付近にあります。『日本城郭大系』によると長さ約65m、幅7m、深さ1.6mの弧状壕が一条めぐっており、付近からは鉄鍋・小柄・刀などが出土しているようです。
南側から沙流川に向かって伸びた段丘の丁度先端部になり、いかにもチャシらしい立地です。
本当はこのあと、オタリオマップチャシの北東2.5kmほどの所にあるイワチシチャシの近くまでいったのですが、もう日も沈んで暗くなりかけていましたし、チャシに近づくためには畑で農作業している方々の横をすり抜けて行かなくてはならないようでしたので、ここで断念しこの日のチャシ巡りを終了しました。(2001/10/14)


この日も、道の駅とチャシの旅に行ってきました。夕張から日高の道の駅に寄ったあと、南下して平取町北部のチャシ3つほど探索してみました。イワチシチャシを探索したあと、オタリオマップチャシに向かいました。
ここは近くでよく見ると尾根の先端から数m後ろに壕らしき窪みがありました。少し手前に尾根状の上る道があったのを思い出したので、そこから登りチャシの方に近づこうと思いましたが、笹藪が邪魔して近づけません。横の方から回ると壕のようなものがあったのでこれかと思いましたが、底の方を水が流れていたので、どうやら自然の沢のようでした。結局壕の所には近づけずじまいでした。(2011/11/3)


【城 跡 名】サルバチャシ
【訪 城 日】2011年10月9日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字去場75-10
【形 態】丘先式
【主な遺構】空壕:弧状1条
【訪 城 記】
この日も、道の駅とチャシの旅に行ってきました。むかわの道の駅に寄ったあと穂別方面に行く予定でしたが、時間に余裕がありそうなので、日高町門別地区のチャシを探してみることにしました。(結果的には、ほとんど場所確認で終わりましたが(^^;))
そのあと穂別方面に向かいましたが、通り道にあるシウンコツチャシ・サルバチャシも探索してみました。シウンコツチャシを探索した後、そのすぐ隣にあるはずのサルバチャシを探索してみましたが、登り道を見つけられず下から眺めるだけでした。仕方ないのでシウンコツチャシと反対に北側から全景を撮ってみました。(逆光になっちゃいましたが(^^;))

(北側から)
【城 跡 名】イワチシチャシ
【訪 城 日】2011年11月3日
【所 在 地】北海道沙流郡平取町字岩知志
【形 態】?
【主な遺構】?
【訪 城 記】
この日も、道の駅とチャシの旅に行ってきました。夕張から日高の道の駅に寄ったあと、南下して平取町北部のチャシ3つほど探索してみました。まずは、以前平取を回った時に時間切れになったイワチシチャシです。ここは農家の畑を横切らないと近づけない位置にありまして、河原の方に下って全景を取れないかと道を進んでみましたが、その道が細い砂利道で、結局近づくのは断念して、帰りに遠景写真を撮ることにして、次に進みました。
そのあと、オタリオマップチャシ・フレナイチャシを探索したあと、イワチシチャシの遠景を撮って日高町の方に戻りました。

