ご存じと思いますが、フランスの王朝は、カペー朝・ヴァロア朝・ブルボン朝・オルレアン朝の四つです。 この四王朝は、実はすべてフランス王ユーグ・カペー(987-996)にはじまるカペー朝を祖とする血族で、さらに多数の支流を輩出しています。 ユーグ・カペーというとカペー朝の創始者であること以外のことはあまり知られていない影の薄い王様ですが、以前に調べて驚いたのは、彼の子孫はあのハプスブルク家に負けないほどヨーロッパ全体に広がっており、現在でも王位を保持している子孫(スペイン&ルクセンブルク)がいるということです。 このシリーズはその一族を扱おうというものです。元ネタはフランスの「ラルース」社の百科事典に載っていた系図を私が仏和事典片手に訳したものですので、内容に不正確なところがあるかもしれませんので、疑問点等があればご指摘いただきたいと思います。
 ※このシリーズは以前、NIFTY-SERVEの歴史フォーラム世界史館(FREKIW)で連載したものを加筆訂正したものです。

 【参考資料】
  『GRAND DICTIONNAIRE ENCYCLOPEDIQUE LAROUSSE』
  『岩波西洋人名辞典 増補版』 岩波書店
  『世界史小辞典』 山川出版社
  『西洋史辞典』 東京創元社
  『世界帝王系図集』 下津清太郎編 近藤出版社
  『コンサイス人名辞典 外国編』   三省堂
  『紀行ビザンチン史』 那谷敏郎/著 新潮社
  『世界歴代王朝王名総覧』 J・E・モービー/著  東洋書林
  『カラー世界史百科』              平凡社

  ※以下のサイトも参考にしましたが、現在は行方不明になっています。
  ・WW-Person (http://www8.informatik.uni-erlangen.de/html/ww-person.html)
  ・Royal and Noble Genealogical Data on the Web
   (http://www.dcs.hull.ac.uk/public/genealogy/GEDCOM.html)
  ・Genealogie des rois de France(http://www.asi.fr/~jjvillem/)